名古屋市の「引きこもり支援団体」NPO法人アイ・メンタルスクール(現在は解散)の施設内で入所男性が死亡した事件で、逮捕監禁致死罪に問われた元代表理事・杉浦昌子被告(50歳)に対し、名古屋地裁の伊東一広裁判長は7日、懲役4年(求刑懲役8年)の判決を言い渡した。共犯の二男・幸隆被告(24歳)には懲役2年6カ月、執行猶予4年(求刑懲役3年)を言い渡した。
判決によると、死亡した男性は2003年から、他人との交流は避け、家庭内暴力はなかったが、物に当たることがたびたびあった。2006年2月ごろ、テレビ番組などでアイ・メンタルスクールを知った男性の母親と兄は、被告らに「自立支援」を依頼。2006年4月14日、午前4時45分ごろ、就寝中の男性に対し、数人で両手足に手錠をかけ拘束し、自動車に押し込んだまま約5時間かけて名古屋にある団体の寮に連行。男性の服装はパンツ一枚で、激しく抵抗したものとみられ、手足から出血が見られた。
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