アイ・メンタルスクール事件
2005年に比べ、2006年は、子ども・若者のおかれた状況の過酷さをあらわすできごとが次々と続いた。
4月18日、名古屋市北区にあった「アイ・メンタルスクール」で、東京都世田谷区の26歳の男性が死亡した。
その男性は家族からの依頼で、4月14日にアイ・メンタルスクールに入所。わずか4日後に死亡していたことになる。
アイ・メンタルスクールは、ひきこもりや家庭内暴力の若者らの支援施設として、杉浦昌子が創設し、代表として運営していたNPO法人。2001年に愛知県よりNPO認証を受けて多数の若者が預けられていた。この事件当時では、19室の寮に約60人が入っていた。
入所後、この青年は1階の大部屋に入れられたが、暴れるため、手足を拘束され、腹部を鎖で縛られ、大部屋の柱に括りつけられていた。両腕、両足の打撲による外傷性ショック死とみた警察は逮捕監禁致死などの容疑で現場検証し、朝から夜10時まで検証は続いたという。のちに杉浦昌子は戒具まで使っていたことを認めたが「けっして積極的な加害の意思を持って暴行したことはいっさいない」などとコメントしたことが報じられた。
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