不登校新聞

301号(2010.11.1)

ベーシック・インカム第3回「救急車や消防車のように"平等分配”する理由」

2021年08月17日 18:05 by kito-shin
2021年08月17日 18:05 by kito-shin

連載「ベーシックインカム」第3回

 ベーシック・インカムへの疑問の一つに「どうしてお金持ちにもあげるのですか」という声があります。お金持ちは生活に困っているわけではないし、お金のムダづかいになるのではありませんか、というものだ。
 
 これに対して「ベーシック・インカムは生存そのものに対して出すお金であり、お金持ちだからといって差別しません」。そう説明すれば考え方はきれいに示せます。でも、それだけではなかなか納得できないでしょう。もうちょっと具体的に考えてみましょう。
 
 社会には、お金持ちか貧しいかに関わらず、誰でも平等に受けられるサービスがあります。たとえば、ゴミ収集です。「お金持ちは有料」なんて言いません。公立学校の義務教育費も誰も無償です。救急車や消防車も、誰であろうと無料でかけつけてくれます。
 
 では、収入に関係なく提供されるべきサービスとはどのようなものでしょうか。

この続きは1ヶ月無料のお試し購読すると
読むことができます。

関連記事

第18回 寝屋川教師刺殺事件【下】

232号(2007.12.15)

最終回 家庭内暴力とは何か【下】

232号(2007.12.15)

第232回 不登校と医療

232号(2007.12.15)

読者コメント

コメントはまだありません。記者に感想や質問を送ってみましょう。

バックナンバー(もっと見る)

625号 2024/5/1

「つらいときは1日ずつ生きればいい」。実業家としてマネジメントやコンサルタント…

624号 2024/4/15

タレント・インフルエンサーとしてメディアやSNSを通して、多くの若者たちの悩み…

623号 2024/4/1

就活の失敗を機に、22歳から3年間ひきこもったという岡本圭太さん。ひきこもりか…