ダンスの披露した美奈和会(神奈川)の子どもたち
4月2日は何の日か。「世界自閉症啓発デー」である。2007年に国連総会で採択され、テーマカラーのブルーを基調としたさまざまなイベントやアクションが世界各地で行なわれる。
先だって、東京・青山で行なわれたイベント「Warm Blue MAZEKOZE ArtⅡ」もその一つだ。オープニングレセプション(主催・伊藤忠商事)が行なわれた3月21日は「世界ダウン症の日」でもあり、子どもたちによる音楽ライブやダンスが来場者の心を躍らせた。会場の伊藤忠青山アートスクエアでは2016年4月18日までの期間中、アート展が行なわれている。イラストや書道など「いいものはいい。アートはアート」というコンセプトに基づいた作品が展示されている。
東京タワーもブルーに染まる
4月2日には、東京タワーもブルーにライトアップされる。周辺では、バリアフリーロックバンドとして活動している「サルサ・ガムテープ」のライブや「自閉症体験」のワークショップなども企画されている。
目指す社会は"まぜこぜ”
一連のイベントを主催するのは、一般社団法人「Get in touch」。女優の東ちづるさんを中心に2012年に発足した団体。「まぜこぜの社会を目指す」を活動理念に掲げている。障がいや難病を抱えるマイノリティへの「理解」を求めるのではなく、いろいろな人が「まぜこぜ」に暮らす心地よさを実感できる機会をつくることを第一に、講演会を中心とした啓蒙活動はしないというのが大きな特徴だ。東さんは「まぜこぜの社会とは、さまざまな特性や個性が当り前とされる社会のこと。支え合いたいときに急に慌てないように、ふだんからゆるやかにつながっていたい」と語る。
各イベント会場では作品のチャリティ販売も行なっており、収益はアーティストや主催団体の活動費などに充てられる。 詳細は特設サイトにて。(小熊広宣)
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