不登校新聞

431号 2016/4/1

【公開】女優・東ちづるさんらイベント、世界自閉症啓発デーに向けて

2016年03月28日 12:30 by koguma
2016年03月28日 12:30 by koguma

ダンスの披露した美奈和会(神奈川)の子どもたち

 4月2日は何の日か。「世界自閉症啓発デー」である。2007年に国連総会で採択され、テーマカラーのブルーを基調としたさまざまなイベントやアクションが世界各地で行なわれる。
 
 先だって、東京・青山で行なわれたイベント「Warm Blue MAZEKOZE ArtⅡ」もその一つだ。オープニングレセプション(主催・伊藤忠商事)が行なわれた3月21日は「世界ダウン症の日」でもあり、子どもたちによる音楽ライブやダンスが来場者の心を躍らせた。会場の伊藤忠青山アートスクエアでは2016年4月18日までの期間中、アート展が行なわれている。イラストや書道など「いいものはいい。アートはアート」というコンセプトに基づいた作品が展示されている。


 

東京タワーもブルーに染まる

 
 4月2日には、東京タワーもブルーにライトアップされる。周辺では、バリアフリーロックバンドとして活動している「サルサ・ガムテープ」のライブや「自閉症体験」のワークショップなども企画されている。


 

目指す社会は"まぜこぜ”

 
 一連のイベントを主催するのは、一般社団法人「Get in touch」。女優の東ちづるさんを中心に2012年に発足した団体。「まぜこぜの社会を目指す」を活動理念に掲げている。障がいや難病を抱えるマイノリティへの「理解」を求めるのではなく、いろいろな人が「まぜこぜ」に暮らす心地よさを実感できる機会をつくることを第一に、講演会を中心とした啓蒙活動はしないというのが大きな特徴だ。東さんは「まぜこぜの社会とは、さまざまな特性や個性が当り前とされる社会のこと。支え合いたいときに急に慌てないように、ふだんからゆるやかにつながっていたい」と語る。
 
 各イベント会場では作品のチャリティ販売も行なっており、収益はアーティストや主催団体の活動費などに充てられる。 詳細は特設サイトにて。(小熊広宣)

関連記事

不登校・ひきこもり 相談先・親の会一覧

624号 2024/4/15

4月5日開催オンラインイベント「思春期の子の親が知っておきたいこと」

623号 2024/4/1

東京都渋谷区にて「ひきこもりUX女子会in表参道」開催へ

623号 2024/4/1

読者コメント

コメントはまだありません。記者に感想や質問を送ってみましょう。

バックナンバー(もっと見る)

624号 2024/4/15

タレント・インフルエンサーとしてメディアやSNSを通して、多くの若者たちの悩み…

623号 2024/4/1

就活の失敗を機に、22歳から3年間ひきこもったという岡本圭太さん。ひきこもりか…

622号 2024/3/15

「中学校は私にとって戦場でした」と語るのは、作家・森絵都さん。10代に向けた小…