体験の消化時間は足りてますか?
みなさま、はじめまして。神戸の「NPO法人こどもコミュニティケア」の末永と申します。私たちは、2004年から小さな保育施設を運営しています。乳幼児から学童さんまで、1日3~4時間という短時間保育から10時間を超える長時間保育まで。そして、健康上の不安のないお子さんも、障がいや慢性疾患を持つお子さんも、「みんないっしょに育ち合おう!」を合い言葉に、大きな家族のようにすごしています。「ちっちゃなこども園にじいろ」という名前で、探してみてくださいね。
これまでの子どもたちや親御さんとのかかわりを通して、私たちが「親として、大人として、自分を育てる育自」のために、自分自身に問いかけたい言葉を集めて、みなさんと分かち合っていけたら、と思っています。このコラムだけでなく、みなさまと末永いご縁が結べたら、と願っています。
では、初回は……こんな質問です。
「"体験の消化時間”は足りてますか?」
子どもには、たくさんのいろんな経験をさせてやりたい、体験からたくさんのことを学んでほしい……、多くの大人の、親の共通の願いだと思います。いろんな体験をすることは、たしかに大事です。でも最近「体験って、食べ物のようなものだなぁ」とつくづく感じることが増えました。
どんなにいい食べ物でも、食べすぎたり、消化する時間もなく詰め込んだりすると、お腹を壊して、全然、体のためになりませんよね。適量を、適当な時間に楽しく食べることが大事、ということは共通認識になりつつあります。でも、子どもの習いごとや、勉強や、体験はどうでしょうか?
読者コメント