東京シューレ葛飾中学校が誕生した2007年は不登校にとってどんな年だったのだろうか。

 07年の小中学生の不登校は、2年連続で増加し、12万9254人で、約13万人と言える多数を記録した。しかも、その前4年間は減少傾向にあったので、激増した、と言える。減少傾向にあったのは、2002年の文科省の協力者会議で「何らかの学校復帰への働きかけをすべきである」との答申を受けて、全国的に登校圧力が増したことも大きく影響を与えたと考えられる。

 そこに06年秋、いじめ・いじめ自殺問題が持ち上がり、半年以上報道が続いた。学校がそんなに苦しいなら無理に行かなくてもよい、という親が増え、「学校よりも命が大事」という論調も一定程度受けいれられた。そのため、不登校が増えたほか、教育基本法改正にあらわれた教育観や全国一斉学力テストの復活など、一連の息苦しい教育政策の進行のなかで、ストレス度はより高まり、本当に子どもたちにとって息苦しく、いじめや不登校が増えたと思われる。


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