虐待、家庭崩壊など、さまざまな理由で安心できる生活基盤が奪われ「一晩だけでも逃げる場所がほしい」という子どもたちのための場「子どもシェルター」。全国6カ所の子どもシェルターが中心となってネットワーク組織「子どもシェルター全国ネットワーク会議」が発足した。
子どもシェルターは2004年に日本で初めて誕生。代表の坪井節子さんは「ひとりぼっちじゃないんだよ、あなたは大切な人、というメッセージを伝えたい」という思いからカリヨン子どもセンターを設立。こうした思いは全国で共感され、今年4月には日本弁護士連合会より「『子どものためのシェルター』の公的制度化を求める意見書」が内閣府などに提出されるなど、その活動は広がりつつある。
そこで、さらなる活動充実と国や公共団体との協働を進めるため、全国ネットワークが発足した。参加団体は、ロージーベル(宮城)、カリヨン子どもセンター(東京)、子どもセンターてんぽ(神奈川)、子どもセンターパオ(愛知)、子どもセンターピピオ(広島)、子どもシェルターモモ(岡山)の6団体に加え、現在、設立準備中の京都、高知、福岡の市民団体が加わる予定。
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