フリースクールでも、親の会でも、相談機関でも、医療関係の学会でも、発達障害・自閉症スペクトラムと不登校が結びつけられて語られるようになり、どう考えたらいいか、非常に関心が持たれるようになった。あちらでもこちらでも、発達障害とはなにか、どう関わったらいいかが語られ、学者、研究者、医師、特別支援学校の教師などが講師になっての講演会、学習会が各地で開かれ、多くの本が出版された。
フリースクールの保護者会や、地域の不登校の親の会、相談電話のなかでは「うちの子はなにかの発達障害ではないかと思うが、診断を受けるべきかどうかで悩んでいる」という親の方が多くいた。
「診断を受けてよかった」と言う人は「うちの子はどうして、こうなんだろうと悩んでいたがわけがわかってすっきりした」「やっと先生がわかってくれた」「サポートを受けやすくなった」などの理由を言っていた。
一方、「診断を受けないほうがいいのでは」と思っている親は「そういうレッテルを貼られるのがイヤ」「〇〇障害だからと薬を飲まされるようになった」「自分も『〇〇障害だから』と見るようになった」などの意見だった。
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