◎連載「不登校きほんのき」第8回
前回は義務教育についてお話しました。近年、家庭で不登校の子どもを受けいれていると、ネグレクト(養育放棄)の虐待という疑いの目で見られたり、校長が児童相談所に通報したなどの相談がときどきあります。しかし、不登校=虐待ということはありません。
子ども自身は通学を希望しているのに、親が自分の都合で通学を禁止したり、妨害する場合は、子どもの学ぶ権利の侵害になり、許されません。小・中学校であれば、親は就学義務違反として学校教育法によって処罰されることもあります。この場合は、親が子ども自身の気持ちや利益を考えず、親の思い通りに子どもを支配したり、無関心で子どもの世話をしない、という生活全般を判断されたものです。つまり虐待の結果、「学校に行けない」状態だったため、不登校とはちがいます。
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