暑い夏の一日を広島ですごしてきた。甥の結婚式でスピーチを頼まれたからだ。人生に必要なものはなにか。昔、高校の卒業アルバムに「人生は、パンと水、涙と笑」と書いていた教師があった。そんなことを思いながら、テーマが決まった。

 人生に大きな意味を持たせるものの一つが食事である。「食」は「人を良くする」と書く。栄養学的にも食事内容によって人はよくなる。「衣食足りて礼節を知る」とも言う。新しく夫婦になる者にとって、食事は同じ時間に同じものを食べ、おたがいに話をし、理解しあう貴重な営みになるだろう。

この記事は登録読者だけが閲覧可能な内容を含みます。続きを読むにはPublishers IDによる読者登録が必要です。