子どもの自殺がもっとも多くなる「9月1日」に向けて各地のフリースクールなどが相談窓口の拡大や無料で居場所を開放するなど支援を拡げている。

「学校に行きたくない、そう思う気持ちはまちがいじゃないことを伝えたい」と話すのは寺村恵理加さん(17歳)。中学生のときに転校したことをきっかけにいじめがスタート。無視や冷やかしが日常的に続くなか、学校に行こうとすると"過呼吸になった”という。東京シューレでは、9月1日を見据え、不登校を中心とした電話相談「シューテレ」(℡03・6680・8094/毎週木曜日)やメッセージ配信などの取り組みを行なうことを決めていた。寺村さんも学校に行かない自分たちから学校に行くことが苦しい人へメッセージを配信したいと思い、8月2日、東京シューレの会員・OBといっしょに動画メッセージの作成を始めた。

一方、福島県では、夏休み明けが8月中になるため、8月18日にフリースクールなど子ども支援団体が共同で声明を発表する。同県では東日本震災後、いじめを含む相談が続いており、江川和弥さん(寺子屋方丈舎)は「いま福島からメッセージを届けたい」と言う。こうしたメッセージは各地から配信される予定。また、「居場所を駆け込み寺として活用してほしい」という思いから、無料開放/無料見学の受けいれを始める団体もある。各地の取り組みは、フリースクール全国ネットワークHPにて順次公開される予定だ。
 

子どもの電話相談を受ける「チャイルドライン支援センター」も、9月1日を見据えてオンラインチャット相談開始を決めた(8月29日~9月9日実施)。また「チャイルドラインながさき」では、8月31日の午後4時から24時間、電話相談を受けられるよう環境を整備(九州地域からの発信限定)。24時間相談の実施を進めた中村尊さん(クレイン・ハーバー)は「明日の登校を思うと寝られないという子や、登校直前に行きたくないと思う子からの相談先になれば」と言う。
 
また、フリースクールを運営する「NPO法人ここ」(大阪府)は、9月1日から参加者と夕食をつくって食べる「ここ飯」を実施する。 (本紙編集長・石井志昂)

■無料開放・無料見学受入れ団体

◎福島県「寺子屋方丈舎」 ℡0242-93-7950
◎埼玉県「越谷らるご」℡048-970-8881
◎東京都「東京シューレ」℡03-5993-3135
◎千葉県「フリースクールネモ」℡047-411-5159
◎大阪府「フォロ」℡06-6946-1507
◎長崎県「クレイン・ハーバー」℡095-844-8899

■電話相談/チャット相談

◎「チャイルドライン」16時~19時(日曜以外)
℡0120-99-7777 ※九州限定で8月31日から24時間対応