今、本欄で紹介しているのは、2011年度に全国規模で大々的に行なわれた「不登校に関する実態調査」。俗には「追跡調査」と呼ばれているものである。対象は5年前、つまり2006年(平成18年)に公立の中3で不登校をしていた子、とされた。
 
 前回でも紹介したが、不登校に対する後悔の有無について、「学校へ行けばよかった」と後悔している子が37・8%いて、最多である。
 
 4割もの子が後悔しているのは切ない。これに○をした子は、きっと行こうにも行けない事情や状況があったと思われる。親や先生、友人に登校を促された子も多いと思う。でも、行かれないものは行かれない。行く気になれない。しかし、「行けばよかった」と、後々まで後悔させる日本の社会とは何なのだろう、と思う。きっと苦しい思いや悔し思いを、いろいろしたにちがいない。次に多い「しかたがなかった」30・8%も加えると、68・6%、じつに7割近い子が不登校したことを否定的に見ている。
 
 「行かなくてよかった」と自己の行動を肯定的に見ている子は11・4%で、1割しかいないことは、大人に問われている大きな課題である。


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