「オレ、ここに決めた。ここは、オレのことわかってくれる」。
中2から不登校だった息子が、昨年秋の北海道・北星余市高校の相談会で言った。
やりたくないことをさせられる苦痛。スクールカーストに身を置く苦痛。息子は、学校に行けない自分を責め、親は「そんなことでいいのか」と追いつめた。ゲームやネットに居場所を求め、昼夜逆転生活を続けた。
私は、「登校拒否を考える会」へ駆け込み、本紙も購読した。そして、学校は命を賭けてまで行くところではないと知った。生きているだけで百点満点。そんなころ、北星余市に出会った。存続問題に揺れ始めていたが、息子は気にせず旅立った。
ちがいがあるから
入学して4か月。親しく声をかけてくれる先輩。絶妙な距離感で見守ってくれる先生、下宿や地域の方々。親たちはPTA活動を通じ、悩みや感動を分かち合う。
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