連載「親のための不登校Q&A」vol.9
仕事をしているお母さんから、「子どもがたいへんな時期に仕事なんてしてていいんでしょうか? やめたほうがいいでしょうか?」と聞かれることがあります。
私自身も10年前までは、正規の保育士として午前7時から午後7時までの時差勤務、夜の会議に土日の行事出勤と忙しく働いていました。子どもは、保育園っ子、学童っ子でした。夫はもちろん、子どもたちの理解と協力もあって働けていたと思います。
そんななか、夫がうつ病で休職し、長男が高校に行けなくなるという事態になり、私は精神的にも肉体的にも無理に無理を重ね、ついに体調を崩し半年の休職をすることになりました。
半年の休職期間中は、心身ともに余裕ができ、子どもたちともゆったり付き合え、不安定になっていた長男もずいぶん落ち着いて、いっしょに出掛けたりする時間も持てました。でも、半年はあっというまにすぎ、復職すると、また慌ただしい生活に戻っていきました。
落ち着いていた長男の状態もまた少しずつ不安定になっていき、痛々しい息子をふり切るように仕事に行く日々が続きました。
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