若者の雇用、依然厳しく
政府は6月18日、2013年版「子ども・若者白書」(以下、白書)を閣議決定した。15歳から34歳を対象に行なった雇用状況の調査によると、無就学・無就職の「ニート」はおよそ63万人と前年より3万人増加した。同年代に占める割合は2・3%(前年比0・1%増)であり、95年の統計開始以降、過去最高となった。
ニート数を年齢別に見ると、「15歳~19歳」が9万人、以下、「20歳~24歳」17万人、「25~29歳」「30歳~34歳」はともに18万人と続く。
ニートへの就労支援を講じてきた厚労省はこれまで「地域若者サポートステーション」(以下、サポステ)の設置・拡充に注力してきた。サポステとは①専門家によるキャリア相談、②スキルアップのためのグループワークや面接訓練、③職場体験、などを通じ、当事者の職業的自立を促す取り組み。06年に全国25カ所から始まったサポステ事業は13年度末までに160カ所に拡充される予定だ。
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