不登校新聞にはさまざまな人が登場する。取材を申し込んでスムーズにいくこともあれば、ときとしてはじめから断られるとわかっているような無謀なオファーをかけることだってある。そして……このあいだは無謀なほうだった。相手は歌手の中島みゆき様(以下・敬称略)。インタビューを計画して取材依頼をしたものの、いかんせんメディアに出ること自体が稀な方であり成立しなかった。
 
 私の中島みゆきへの思いには年季が入っている。 15歳のころに「世情」(1978)を聞いて早熟な涙を流して以来、登校圧力に苦しむ毎朝の主題歌が中島みゆきだった。それから十数年の時を経たというのに、当時よく聴いていた曲を耳にすると今でも学校の最悪な情景が蘇ってくる。
 
 その音楽はつねに悲しみに寄り添う特別な周波数を発していた。


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