「担任による家庭訪問」「クラスメートからの手紙」「親との同伴登校」など、子どもが学校に戻るように少しずつ働きかけることを「登校圧力」と言います。不登校の子どもへの取材を10年以上続けてきましたが、「僕が学校に行くようになったのは、まわりからの働きかけがあったから」と、笑顔で語ってくれる子どもに出会った試しがありません。
 
 「登校圧力」は、親にこそ響いてしまうキーワードです。親にとっての最難関と言えば「無理して学校に行かなくていい」と心の底から思うことではないでしょうか。でも、最初からそんなふうに考えられる人はほとんどいません。ベテランお母さんのなかにも「本当にそう思えるようになるまで3年ぐらいかかったわ」という方もいます。
 
 なぜ、「登校圧力」は親の気持ちに響くのか。理由の一つとして、「早期対応がいいとされる風潮」が挙げられます。専門家のなかにも、「早く対応すればするほど、学校に戻るのも早くなりますよ」というアドバイスをする方がいます。そう言われると、ただでさえ焦っている親の気持ちをチクチクとつつかれているようで、より焦ってしまいます。


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