連載「親のための不登校Q&A」vol.13
子どもが学校に行けなくなってから、親自身、いろいろな葛藤を経て、「学校に行けないなら行かなくてもいい」「勉強もやる気になれないなら今はやらなくてもいい」と、そこまでは思えるようになっても、次に「だったら、せめてなにかやってほしい」と思うことが多いのではないでしょうか。まだ小学生年齢ならやれることはそうないかもしれませんが、それでも、自分が出した物ぐらいは片づけてほしいとか、ペットの世話ぐらいはしてほしいとか。中高生以上なら、家事を手伝ってほしいとか、バイトくらい行ってほしいとか。
私もそうでした。長男が高校で学校に行けなくなったとき、私は保育士で忙しく働いていたので「家にいるなら助けてほしい」と思い、家のことをいろいろと頼みました。仕事の早番で朝早く出るときは「ごめん、洗濯干しといて」、遅番で帰りが遅いときは「洗濯物取り込んどいて」、「掃除機かけといてくれない?」etc……。
職場の人に相談しても「頼られることで自分の存在意義も見つかっていいんじゃないの」と言われて、素直に「助かる」「ありがたい」と思い、甘えていたように思います。息子の気持ちをたしかめることもなく。
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