日ごとに春が近づいてきます。春と聞いて、みなさんはどんなイメージを持たれるでしょうか。私なんぞは「希望」「芽吹き」「旅立ち」といった言葉がパッと思いつきます。あらゆる物事がゴソゴソと動き出す時期だという印象です。
 

"春はつらい”という気持ち

 
 不登校の子どものなかには「春がつらい」という子がいます。進学や就職など、まわりが動き始めるなかで、自分は1年前と何も変わっていない気がする。自分だけ世間の時流から取り残されているような焦りをおぼえ、そんな自分を責めてしまうわけです。
 
 一方、親にとっても、心が落ち着かない時期でもあります。ご近所づきあいのなかで「○○さんの長男が4月から大学生ですって」という話題が出たり、親戚の子どもに入学祝いを渡す機会でもあります。
 
 以前、ある母親からこんな体験談を聞きました。
 
 「不登校関連の本を読んだり、親の会などに行ったりして、子どもをありのまま受けとめられるようになったと思っていました。でも先日、親の会の参加者のお子さんが塾に通い始めたという話を聞き、心がザワつきました。うらやましいって思っちゃったんです。


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