連載「親のための不登校Q&A」vol.15
「子どもを受けとめるのが難しい」「これをしてはいけないとか頭ではわかるけど、本心から思えなくてつい……」ということをよく聞きます。
わが家の場合、次男は、自分の感情を素直に言葉にし、はっきり意思表示をしてくれたので、そのままに受けいれることができましたが、長男はそうではなかったので、たくさんの葛藤がありました。
非難されるたび 閉じていった心
長男は、物を壊す行為がなくなってからは、言葉での攻撃が続きました。過去にさかのぼって、「どうしてあんなことをした」「どうしてやってくれなかった」と非難されたり、「その言い方が気にいらない」「その態度がむかつく」「でも……と言うな」など、私の一挙手一投足が非難されました。
息子のそんな言葉に、私のほうが敏感に反応するようになり、受けとめるどころか、どんどん心を閉ざしビクビクするようになっていました。
そんなころ、息子から「俺は、頭で考えていることを言葉にしている。でも、その言葉ではなく、その奥にある気持ちを察してほしいんだ」「俺のことを観察して記録してくれ」と言われました。
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