はじめまして、橋本歩美と申します。いま18歳で定時制高校に通いながら、英語教員を目指して大学進学の準備をしています。

 私が不登校になったのは、いじめがほとんどの原因です。そもそも私は学校が好きだったし、先生も好きでした。それは特定の「あの先生が好き」というより、大人と関わるのが好きなので、先生が好きだったんだと思います。ただ中学校に入ってからいじめが始まりました。強く印象に残っているのは休み時間。休み時間になると、隣りのクラスからも人が来て、私の机を取り囲んで、私に悪口を言ってくる。私は緊張すると手が震えるクセがあるんですが、ずっとそういうことがあって体が引きつってしまうようなこともありました。先生はそのときに協力してくれなかったし、むしろ先生の言動からこういういじめが始まったとも言えます。
 

私のことを、かばってくれた


 そんな状況がずっと続き、中学1年生の2月からついにまったく学校へ行けなくなりました。一度、転校もしましたが、それもダメでした。そのときに支えになったのが家族です。私をかばってくれたし、ときには学校に飛び込んでくれたり、私が精神を崩し切らなかったのは、支えがあってこそだなと思います。

 私は精神的にきつかったからか、私には架空のお友だちができてしまったときがあります。精神科医に相談すると「ぜんぜんヘンじゃないよ」と言ってくれました。家族はその言葉を信じたし、ずーっと私のことを「ヘンだ」「ダメな子だ」という眼では見なかったです。また、よく覚えているのは、私がフリーススクール『みなも』に通っていることに対して、学校の先生が「このままフリースクールに通っていたら人生をダメにする」と母に言ったときのことです。そのとき、母は「大丈夫、私に任せてください」と。その一言はうれしかったです。よく「不登校の人にどう声をかけたら?」と聞かれますが、言葉じゃないんだと思います。親の表情や息づかいや雰囲気、そういうところから、気持ちを感じることができます。家のなかでは家族からの気持ちに支えられたし、逆に学校では先生からの視線に苦しんだ。なので、ぜひみなさんには子どもの味方になってほしいと思っています。

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