熱心に聞き、前向きな言葉を




 僕が初めて『絶望に効くクスリ』を読んだとき、「なんておもしろい漫画なんだろう」と思いました。
 
 「取材漫画」というなかで描かれた取材前の緊張や、質問を投げかけるときの返答の間のドキドキ感。読み進めていくうちに「これって僕たちとやってることがいっしょだ」と共感を覚え、この方にぜひ取材してみたいと思い立ったのが、企画書を書くうえで、そもそもの動機でした。それに子ども若者編集部で活動を始めてから、ぼくは一度も企画書をつくったことがありませんでした。「何度も取材に参加しているのに、もっとも肝心な部分をやったことがない!」という気持ちもずっとあって、挑戦したくなったのもあります。
 
 ところが、いざ企画書を書こうとペンを持ってみたはいいものの、そもそも僕は「文字」が大の苦手で、文字に関することはすべて避けてきました。おかげで、企画書をつくる以前に「文字とは一体なんぞや」という気持ちでいっぱいでした。それ以上にたいへんだったのは、山田さんに自分自身をぶつけるために、過去を洗いざらい書き出してみる作業、これが精神的にきつくて。途中、死にたくなるぐらいのつらさと向き合いながらも、何とか企画書を書き上げました。苦労の甲斐あって、山田さんから取材OKのお返事をいただけたときは、心の底からうれしかったです。


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