不登校新聞

193号(2006.5.1)

中国の不登校と教育事情

2018年12月18日 16:59 by shiko
2018年12月18日 16:59 by shiko



 シューレ大学スタッフの朝倉景樹さんに、中国(上海・広州)の教育事情について、訪問記を執筆していただいた。

 * * *

 急速な経済発展を遂げている中国の沿岸部の教育事情を知るため、シューレ大学の不登校研究会は2006年4月1日から7日にかけて上海と広州の小学校から大学まで訪問した。

 上海と広州では、高度経済成長とひとりっ子政策のもと「教育加熱」が中国の国内問題にもなっている。

 そうした現状と、加えてできるだけ不登校の子どもやオルタナティヴな教育の動きについて知るための研究旅行だ。

 上海は都市としての歴史は清代後期(19世紀)からと長くはないものの人口は1921万人(4月発表)にのぼっている。他地域からの人口流入を規制しているが2000年からでも年平均28万人増えている。

 おそらくは世界最大の人口を抱える都市である。沿岸部は、世界的な工場地帯であり、貿易・流通の中心として重要性が高まっているからだ。

 また香港にもっとも近い産業中核都市が広州。約1000万の人口を擁する大都市で「新しいことは広州に始まり中国全土に広まる」とも言われる。

 上海では小学校教諭へのインタビューと公立小学校訪問を行ない、広州では大学付属の小中高校、大学を訪問し、生徒、教師などの話を聞いた。

 

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