文科省は「学校基本調査」「児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査」の速報を発表した。速報によると昨年度の長期欠席者数(年間30日以上)は18万1000人で前年度より1万1000人減少した。このうち、不登校は2年連続で減少し、12万2000人(前年度比4500人減)。中高大卒業者の就職率が2年連続で軒並み下がった。
小中学生の児童生徒数は1055万人(昨年度比9万4000人減)。小学校では29年連続減で過去最低、中学校も過去最低を記録した。
中・高・大学の卒業者の就職率は、中卒が0・4%(0・1ポイント低下/過去最低)、高卒15・8%(2・4ポイント低下/過去最低)、大卒60・8%(7・6ポイント低下)で、2年連続、軒並み低下した。
卒業後、就職や進学をせず、あらたに「ニート層」にカテゴライズされた人は18万2000人。昨年度より2万5000人増加した。
進学率を見ると、現役の大学・短大進学率54・3%(8年連続)、大学院進学率13・4%、高校進学率98%(3年連続)が、過去最高を更新した。また、いわゆるエリート校が多い中高一貫校は2万4000人(3000人増)で、統計以来12年連続で増加した。
一方、発達障害などの子が通う特別支援学級(旧特殊学級)には14万5000人(1万人増)が通級した。特殊学級時代を含めると14年連続で増加。特別支援学校の児童生徒数は12万2000人(5000人増) で、12年連続で増加した。
読者コメント