北海道札幌に400名が集う
7月28日~29日にかけて「登校拒否・不登校を考える全国大会」が開かれた(主催・登校拒否・不登校を考える全国ネットワーク、フリースクール全国ネットワーク)。北海道で開催されるのは初めてのことで、会場には道内の参加者を中心に約400名が参加した。
全国合宿では、大津市いじめ自殺を受け、いじめと自殺を考える緊急集会を開催。「いじめを受けていると感じたら学校を休んで」などと呼びかけたアピールを採択した。2006年に注目を集めた北海道滝川市いじめ自殺の遺族も登壇。遺族からは「大津の事件を見ていると自分たちの事件や学校を見ているよう。隠ぺい体質は何も変わらず、悔しい思いを感じている」と話した。緊急集会で講演した多田元・弁護士は「いじめは構造的な問題。学校や教育委員会は『いじめられている人が弱いんだ』と見ているが、基本的に人権侵害されていることを理解していない」と語った。
このほか全国合宿では、不登校・ひきこもり当事者、親のシンポジウムや教育学者・汐見稔幸さんの講演などが行なわれた。シンポジウムには宮城県気仙沼市の母親も登場。震災時や避難時のようすなどを語った(親シンポジウムの抄録は次号以降にて掲載予定)。
一方、子どもたちは段ボールハウスづくりやラフティングなど子ども交流合宿のプログラムに参加した。
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