「生きにくさを感じている私たちからあなたへ」というサブタイトルをつけた「IRIS」は2003年秋、ひきこもり当事者による雑誌刊行委員会によって第3号を発行した。当事者手記や座談会はかならず載せるというのが編集方針であり、3号では大学に行った方の当事者手記が紹介されている。

 このときすでに、世の中ではひきこもりを指す「ヒッキー」という言葉が出回っており、手記の筆者もその言葉を使っておられた。手記によれば、ひきこもりのきっかけは、司法試験の勉強と、アルバイトとともにやっていた通信教育の大学を退学して不本意入学で首都圏の大学に入学したこと、そして90年代末、拒食・過食・不登校を経験したことだと記している。


この記事は登録読者だけが閲覧可能な内容を含みます。続きを読むにはPublishers IDによる読者登録が必要です。