不登校新聞

293号(2010.7.1)

東京シューレ25周年「子ども中心を実践し続け」

2013年11月05日 16:31 by kito-shin
2013年11月05日 16:31 by kito-shin


東京シューレ25周年

 フリースクール東京シューレは、1985年6月開設、このほど25周年を迎えました。

 登校拒否が増加し始めて10年たったころで、まだ「首に縄をつけても登校させる」という対応が強く、登校できなければ戸塚ヨットスクールのような矯正施設や精神病棟へ入院が一般的に考えられた時代でした。しかし、育つ場は学校しかないと考える価値観が子どもを苦しめていると気がついた「登校拒否を考える会」の親たちの協力で、学校外の居場所・学び場・交流の場を東京都・北区東十条にオープン。不登校の成長支援と子どもが中心でつくっていく新しい活動が継続されていきました。93年にはフリースクールに通う割引の通学定期獲得、94年にはホームシューレ設立、99年にはシューレ大学を誕生させ、NPO法人認証も受けました。2000年には、ほかのフリースクールの協力も得てInternational Democratic Education Conference(世界フリースクール大会)の日本開催をし、翌年フリースクール全国ネットワークを結成することにもつながりました。

 フリースクールの公教育化をめざし、構造改革特区制度を活用し「東京シューレ葛飾中学校」を開校、不登校の子どもの手による学園づくりもすすんでいます。
この続きは1ヶ月無料のお試し購読すると
読むことができます。

関連記事

「不登校の要因はいじめ」子どもと教員、認識差に6倍の開き

624号 2024/4/15

東京都で2万円、富山県で1万5千円 全国の自治体で広がるフリースクール利用料の補助のいま

622号 2024/3/15

「不登校のきっかけは先生」、「不登校で家庭の支出が増大」約2800名へのアンケートで見えてきた当事者の新たなニーズ

619号 2024/2/1

読者コメント

コメントはまだありません。記者に感想や質問を送ってみましょう。

バックナンバー(もっと見る)

625号 2024/5/1

「つらいときは1日ずつ生きればいい」。実業家としてマネジメントやコンサルタント…

624号 2024/4/15

タレント・インフルエンサーとしてメディアやSNSを通して、多くの若者たちの悩み…

623号 2024/4/1

就活の失敗を機に、22歳から3年間ひきこもったという岡本圭太さん。ひきこもりか…