ひきこもり当事者による雑誌『IRIS』の創刊は、03年である。前回に続き、創刊号の座談会を紹介したい。

■家族に対して思っていることは


 「親にしてみれば、とりあえずお金は出してあげるから、自分の好きな道に進んでほしい、と思っていたみたい。でも自分は、『うちの跡取りになりたいならそうしていい』と言ってほしかった。現実にできるかできないか別として。でも、親は子がそう考えているとはまったく思っていなかったのはショックだった。言わない自分にも責任はあるが、そんなことは、子どもからは言えないだろうと思っていた。両親は、親から子どもに働きかけないことが子どもを尊重することだと思っていたらしい。それは、結果的に、子どもにとっては無視されたり、放置されたりするのと同じ結論にしかならない。親に非があったとは思わないけれど、自分には、このうえなくつらい結論になった」。


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