フリースクールは、子どもが「教育を受ける権利」を得るばかりではなく、子どもが「安心して育ち、生きる権利」を保障する場として、子どもとともに活動をしてきました。しかし、近年その子どもの成長や将来の可能性をも断たれる状況が「貧困」というかたちで表面化していると感じています。
「フリースクール For Life」では、これまで子どものニーズに合うよう、さまざまな月謝額や在籍のあり方を設定してきました。2002年の移転を機に、家賃が増えましたが、会費は値上げをせずに現在まで維持し、母子家庭の方の減免措置も継続しています。
子どもたちはおたがいに認め合える居場所に出会い、人と交わる喜びや個性が生かせることの希望、そして将来を考えられる時を得て、多くの親もそこに意味を見出して、主体的に伸びやかに生きていこうとしています。しかし、この不況のなかで、家族(親)が子どもの生き方をどう支えるかが見えにくくなっていることを感じることがあります。
624号 2024/4/15
タレント・インフルエンサーとしてメディアやSNSを通して、多くの若者たちの悩み…
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