不登校新聞

290号(2010.5.15)

子どもの貧困 フリースクールでは①

2013年11月12日 16:00 by 匿名
2013年11月12日 16:00 by 匿名
 フリースクールは、子どもが「教育を受ける権利」を得るばかりではなく、子どもが「安心して育ち、生きる権利」を保障する場として、子どもとともに活動をしてきました。しかし、近年その子どもの成長や将来の可能性をも断たれる状況が「貧困」というかたちで表面化していると感じています。

 「フリースクール For Life」では、これまで子どものニーズに合うよう、さまざまな月謝額や在籍のあり方を設定してきました。2002年の移転を機に、家賃が増えましたが、会費は値上げをせずに現在まで維持し、母子家庭の方の減免措置も継続しています。

 子どもたちはおたがいに認め合える居場所に出会い、人と交わる喜びや個性が生かせることの希望、そして将来を考えられる時を得て、多くの親もそこに意味を見出して、主体的に伸びやかに生きていこうとしています。しかし、この不況のなかで、家族(親)が子どもの生き方をどう支えるかが見えにくくなっていることを感じることがあります。

この続きは1ヶ月無料のお試し購読すると
読むことができます。

関連記事

「不登校の子どもが1歩を踏み出すときは?」『不登校新聞』代表が語る心が回復する4つの過程

622号 2024/3/15

「不登校からの高校選びに迷っている親へ」現役校長が語る高校選びの際に役に立つ4つの極意【全文公開】

620号 2024/2/15

「失敗しても大丈夫という体験を」子育てで親が一番大事にすべきこと

618号 2024/1/15

読者コメント

コメントはまだありません。記者に感想や質問を送ってみましょう。

バックナンバー(もっと見る)

624号 2024/4/15

タレント・インフルエンサーとしてメディアやSNSを通して、多くの若者たちの悩み…

623号 2024/4/1

就活の失敗を機に、22歳から3年間ひきこもったという岡本圭太さん。ひきこもりか…

622号 2024/3/15

「中学校は私にとって戦場でした」と語るのは、作家・森絵都さん。10代に向けた小…