3月29日、熊本地裁で和解協議が行なわれた。これにより、原告である水俣病と認められていない被害者でつくる「水俣病不知火患者会」と被告である国と熊本県、株式会社「チッソ」との和解が成立した。この一連の問題をどう読み解くのか。シューレ大学講師の最首悟さんに執筆していただいた。

 「公害について和解はあり得ない」とは原田正純先生の言葉です。自動車事故などで双方に程度の差はあれ落ち度がある場合に和解が提起されるのです。水俣病の被害者に落ち度はありません。だから裁判所が和解を提起するのは根本的にまちがっており、したがって和解によって水俣病問題は解決するはずがないのです。和解についてはこれだけにして水俣病という呼び名とその症状について少し述べます。


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