2009年9月30日~10月2日、日本児童青年精神医学会は、京都国際会館を会場に、記念すべき第50回大会を開催した。

 まず、大会会長の門眞一郎氏(当時・京都市児童福祉センター所長)は、開会のあいさつから、これまで参加してきた私たちを驚かせた。

 「40年前、学会改革委員会を中心に変革しようとし、しばらく功を奏したが、近年崩れてきており、再度、何が問われてきているかを考えたい。製薬会社の寄附も社員協力も、学会開催に、あたり前のように依存しているが、50回大会は、それを断っての運営である。らせんを描きながらも、もう少し高い位置に向かい、共生社会を目指したい」という主旨であった。

 そして、門氏による講演「自閉症薬物療法の変遷と問題点」では、治療薬の実験データや広告内容が歪曲されている事実が多数あること、研究報告にバイアスがかかって報告されていることなど、問題点を実証的に示し、これらは、製薬産業との関係から生じている、と話された。参加した市民は驚くとともに、門氏の指摘に思い当たることもあり、こういうことが医療側から明らかにされた点に対して、いままでの学会になかった意義を感じた。

 この姿勢は、ほかの全体講演にも貫かれた。特別連続講演では、浜六郎氏が「SSRI、特にパキシルの害について~自殺および暴力・攻撃性~」の演題で、福島雅典氏が「医療品開発競争の狭間で」の演題で、患者抜きの医薬品が出回る実態とその構造について話をされた。 


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