1月26日、警察庁が2009年の自殺者数のまとめ(暫定値)を発表した。まとめによると、2009年の自殺者は3万2753人。12年連続で3万人を超えたことがわかった。
警察庁のまとめによると、2009年の自殺者は3万2753人。前年より504人(1・6%)増加した。自殺者が3万人を越えるのは12年連続で、1978年の統計開始以来、5番目の多さだった。
月ごとに見ると、年度末から年度初め(3~5月)にかけての自殺者が毎月3000人を超えたほか、それ以外の月でも2500人前後と、依然として高止まりの様相に変化は見られなかった。
男女別に内訳を見ると、男性2万3406人、女性9347人だった。都道府県別に見ると、東京(2989人)、大阪(1982人)、神奈川県(1798人)の順に多かった。
これにさきがけ昨年末、政府は福島みずほ氏(内閣特命担当大臣)、大島敦氏(内閣府副大臣)、泉健太氏(内閣府大臣政務官)の政務三役のほか、清水康之氏(NPO法人自殺対策支援センターライフリンク代表)、本橋豊氏(秋田大学医学部長)の両氏を加えて、内閣府に「自殺対策緊急戦略チーム」を発足させた。11月27日には『自殺対策100日プラン~年末・年度末に向けた「生きる支援」の緊急的拡充へ~』を発表した。
もっとも自殺者が増加する3月を「自殺対策強化月間(仮称)」と位置づけ、キャンペーンを進めていく予定。具体的には、①テレビCMや鉄道ポスターなどによる広報・啓発活動の実施、②多重債務などの各種相談事業の実施、③自殺統計データの解析・情報提供など、実施していくことが決まっている。
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