現在この連載は、2003年の「不登校問題に関する調査研究協力者会議」の報告書を紹介している。その後からいまにいたる不登校政策は、これに沿って行なわれているからである。
前回、第4章「学校の取り組み」の前半(1)を紹介した。①校内の指導体制と教職員の役割の項目は(ア)学校全体の指導体制の充実=既述、(イ)コーディネーター的な不登校対応担当の明確化、(ウ)教員の質の向上、(エ)養護教諭の役割と保健室・相談室等、教室以外の「居場所」の整備、(オ)スクールカウンセラーや心の教室相談員等との連携協力、があげられている。
(イ)では校内のさまざまな立場の教職員が一堂に介し、コーディネーターのもとに対応と役割分担を協議実行するにとどまらず、学校外のさまざまな機関や人とも連携する。「そのためコーディネーターは、全校的な立場で対応できる教員をあてることが望ましい」とある。
私はわが子1人のために、こんなに大騒ぎは嫌だな、と感じた。行きたくない気持を学校が尊重してくれれば良いだけなのに、と。
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