明けましておめでとうございます。新年最初のお出かけといえば、家族や友だちと行く「初詣」。お寺や神社など、みなさんもさまざまな場所に出かけられたかと思いますが、そんな初詣の新境地として子ども若者編集部が今回オススメするのは、埼玉県春日部市にある「首都圏外郭放水路」。世界に誇る日本の治水施設の最前線の魅力を取材してきました。

 パルテノン神殿――。古代ギリシャ時代の建築物であり、白を基調とした外観に何本もの柱がそびえ立つさまは、その名を知らずとも写真などで見たことがある人も多いだろう。
 しかし、ギリシャは遠い。飛行機で15時間以上もかかるという。飛行機ぎらいの人間は一生かかっても拝むことさえできない。ところがどっこい、"東洋のパルテノン神殿”とも言うべきものがじつはこの日本に存在するのだ。マンガ『クレヨンしんちゃん』で有名な埼玉県春日部市にある「首都圏外郭放水路」である。

 外郭放水路っていったいなに?


 「首都圏外郭放水路」とは、かんたんに言えば、地下50mにつくられた、全長6・3kmに渡る巨大地下水路のことである。

 たとえば、大雨が降ると、小さな川は氾濫しかねない。そんなとき、川から水を引っ張り、「首都圏外郭放水路」という地下水路を通して、大きな川に流すのである。
 大量に降った雨はまず「立坑」と呼ばれる巨大な円筒形のなかに流れこみ、地下水路を通り、「調圧水槽」と呼ばれるところに溜められる。この「調圧水槽」こそが"東洋のパルテノン神殿”である。


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