不登校新聞

377号 (2014.1.1)

【公開】2013年をふり返る

2014年04月03日 15:17 by kito-shin
2014年04月03日 15:17 by kito-shin


 2013年は世界に国際的緊張と戦争の火種が尽きない状況のなか、日本では、平和憲法の民主主義を空洞化する政治の流れが色濃く表われた。その曲がり角を象徴するのは、7月の参院選挙で圧勝した自民・公明与党が議席の数の力で、世論の多数の反対も無視してつくった特定秘密保護法だ。その成立過程の政府の説明も含めて、政府、行政に対する根深い不信を招いただけでなく、社会に相互不信を無限連鎖的につくり出す。国民の安全、平和のために知る必要のある情報が一部の権力に独占され、積極的平和主義など空疎なスローガンのもとに原発の危険情報も隠され、戦争への道へ誘導される不安を抱かせる。教育再生のスローガンさえその道具に見える。

 原発の放射能汚染も戦争も、最大の被害を受けるのは未来を生きる子どもたちだ。そして、子どもにとっての格差社会の貧困問題については、いまだ解決策も見えない。(全国不登校新聞社代表理事・多田元)

◎いじめと防止法

◎不登校と体罰

◎児童虐待/子どもからの発信

◎子ども若者をめぐる事件(年表)
 
読者登録をする
◆読者登録をすると、月2回最新号発行時にメールでお知らせ。創刊からこれまでの記事(現在随時追加中)など『不登校新聞』すべての記事を読むことができます。
おすすめ記事

講演録「親はどう支えればいい?」講演録「親はどう支えればいい?」

不登校経験者手記「私にとっての通信制高校/良くも悪くも普通の学校」不登校経験者手記「私にとっての通信制高校/良くも悪くも普通の学校」

ひきこもり・当事者連載「ひきこもるキモチ」ひきこもり・当事者連載「ひきこもるキモチ」

連載「自閉症スペクトラムから見える世界」連載「"自閉症スペクトラム”から見える世界」

連載「子ども・若者にかかわる精神医学の基礎」連載「子ども・若者にかかわる"精神医学”の基礎」

関連記事

「不登校の要因はいじめ」子どもと教員、認識差に6倍の開き

624号 2024/4/15

東京都で2万円、富山県で1万5千円 全国の自治体で広がるフリースクール利用料の補助のいま

622号 2024/3/15

「不登校のきっかけは先生」、「不登校で家庭の支出が増大」約2800名へのアンケートで見えてきた当事者の新たなニーズ

619号 2024/2/1

読者コメント

コメントはまだありません。記者に感想や質問を送ってみましょう。

バックナンバー(もっと見る)

624号 2024/4/15

タレント・インフルエンサーとしてメディアやSNSを通して、多くの若者たちの悩み…

623号 2024/4/1

就活の失敗を機に、22歳から3年間ひきこもったという岡本圭太さん。ひきこもりか…

622号 2024/3/15

「中学校は私にとって戦場でした」と語るのは、作家・森絵都さん。10代に向けた小…