不登校新聞

378号 (2014.1.15)

第378回 民主党政権下で

2014年01月30日 16:22 by kito-shin
2014年01月30日 16:22 by kito-shin


連載「不登校の歴史」

 2010年1月、前年、民主党政権に代わって初の新年を迎え、不登校にとってもどんな1年になるか、期待される幕開けであった。
 
 とくに、明けてすぐの10・11日にはJDEC(日本フリースクール大会)が、14日には文科省からフリースクール関係者にも声がかかった「子どもを見守り育てるネットワーク推進会議」が開催され、一歩前進のきっかけとなり得るか注目された。
 
 前者、JDECの主催はフリースクール全国ネットワーク。昨年に引き続き、第2回目の開催で、200名が参加した。
 
 シンポジウム「今、日本の教育を変える」では、教育評論家の尾木直樹さんが、日本の子どもの幸福度、自己肯定感の低さ、大学生に見られる「便所飯」などの状況に怒りを禁じえず、その背景に日本の教育の問題があると指摘、競わせる教育でなく、子どもの声をきちんと聴いて変えていく大切さを語った。雪のなか駆けつけた民主党の寺田学議員は、自分の不登校経験を踏まえ、お上目線ではなく、その子の望むような教育環境、つまり多様性を高めること、教育を受けたい人すべてにアプローチしていくことが大事と考え、教育政策にあたる、と述べた。
この続きは1ヶ月無料のお試し購読すると
読むことができます。

関連記事

第18回 寝屋川教師刺殺事件【下】

232号(2007.12.15)

最終回 家庭内暴力とは何か【下】

232号(2007.12.15)

第232回 不登校と医療

232号(2007.12.15)

読者コメント

コメントはまだありません。記者に感想や質問を送ってみましょう。

バックナンバー(もっと見る)

625号 2024/5/1

「つらいときは1日ずつ生きればいい」。実業家としてマネジメントやコンサルタント…

624号 2024/4/15

タレント・インフルエンサーとしてメディアやSNSを通して、多くの若者たちの悩み…

623号 2024/4/1

就活の失敗を機に、22歳から3年間ひきこもったという岡本圭太さん。ひきこもりか…