去る10月、妖怪文化の最新研究が披露されるという研究集会「妖怪文化の伝統と現代」(主催・京都学園大学人間文化学部)を取材してきた。講師陣には、妖怪文化研究の第一人者・小松和彦氏、佐々木高弘氏、堀田穣氏らが登場した。

 私は、参加する前、恐縮ながら思っていた。「実体のない『妖怪』を研究できるのか?」と。恐いもの見たさで、見学に行ったのである。

 そんな甘っちょろい考えは、当日、いきなりへし折られた。佐々木高弘先生は、集会冒頭、「私たちは妖怪が実在するか、実在しないかは議論しません」と、おっしゃったのだ。え!?ここは大人になってなお、妖怪を信じ、愛するナイスガイたちの集まりじゃないのか!?佐々木先生は言う。「研究対象は、妖怪を恐れ、信じる精神世界やその文化」です。

 なるほど。ふと自分の小学生時代を思い出す。


この記事は登録読者だけが閲覧可能な内容を含みます。続きを読むにはPublishers IDによる読者登録が必要です。