不登校新聞

280号(2009.12.15)

第280回 不登校は多様化・複雑化

2014年02月13日 13:44 by 匿名
2014年02月13日 13:44 by 匿名


連載「不登校の歴史」


 現在の不登校政策の方針となっている2003年報告「今後の不登校への対応の在り方について」を紹介する。今回は2章「不登校の現状」を取りあげたい。なお、本文中の太字は報告骨子で太字にされた箇所である。

 「不登校の定義や現状」の項では、以下のような調査結果が紹介された。報告によると、2001年当時の不登校数は調査開始以来最多の13万8722人、1校あたりの平均不登校数は7人(10年前の91年は4・8人)。不登校となった直接のきっかけは、「学校生活に起因」36・2%、「本人の問題に起因」35%、「家庭生活に起因」19・1%。こうした調査結果に加え「指導の結果」「進路の状況」という項目がある。「指導の結果」には「不登校の増加に対して学校関係者は手をこまねいていたわけではない(中略)25%は登校できるようになった」と書かれており、とくに家庭訪問や登校を促す電話などは効果があった、と指摘した。「進路の状況」では、不登校経験者の進学率が高校65%、大学など13%、と同年齢に対して総じて低く無業者の割合も高い(「不登校経験者の実態調査」から引用)、といったことが記された
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