今年は「機動戦士ガンダム」のアニメ放送から30周年、そして来年は「ガンプラ」が世に出てから30周年という、ガンダム好きにとっては、大きな節目の年。そこで、今号と次号にわたって、ガンダム30周年記念特集を組む。今回は、「ガンダムとは何か」について、大いに語る。

アニメ文化の最前線


 1979年、TVアニメ「機動戦士ガンダム」が始まる。現在まで人気が続くこの「ガンダム」。いったい何がそんなにすごかったのか。

 ストーリーは、人類が宇宙に進出したはるか未来、宇宙の辺境にあるジオン公国が地球連邦政府に対して独立戦争を仕掛ける。

 主人公アムロはその戦争に巻き込まれるかたちで連邦軍の秘密兵器「ガンダム」のパイロットとなり、戦いのなかで成長していく、という話だ。

 当事、ロボットが登場するアニメといえば「マジンガーZ」や「ゲッターロボ」など、正義のロボットが悪の組織と戦う、勧善懲悪ものがほとんどだった。

 ところがガンダムは、「戦争」を描いた。つまり主人公の側にも、また主人公の敵の側にも、それぞれの「大義名分」があり、それぞれの正義のために戦っている。またロボットは「モビルスーツ」と呼ばれ、大量生産された兵器として扱われる。正義のロボットが一対一で悪のロボットを倒すという従来の子ども向けアニメの「お約束」はここにはない。


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