不登校・統合失調症当事者手記 連載「私に起きたコト」

 小学校に入りたてのころのいじめは、まだかわいげのあるものでした。数週間、誰かを仲間はずれにしたり、悪口を言ったりといった、友だちどうしでのちょっとした権力争いです。いじめられる役は持ちまわりでした。そのころ私は何度かいじめられ、何度か人をいじめました。だから私は、純粋な被害者ではないのかもしれません。しかしやはり、小学校高学年から中学にかけて、私が受けた扱いは、マスコミなどで取り上げるあの本当の「いじめ」としか呼びようのないものでした。
 

きっかけはささいなことから

 
 小さいころ、私は先生のお気にいりでした。人との交流が苦手だったのに、私が排斥されなかったのは、そのおかげだったのだろうと思います。小さいころはやはり先生というのは影響力を持ちます。周囲との軋轢が生じはじめたのは、少し大きくなり、高学年に達したころでした。
 
 小学校高学年ともなると、「先生のお気にいり」というだけでは好意的な扱いは受けられなくなります。みな、先生以外に、独自の価値基準を持ち始めるからです。ところが、私はなぜか、そういった自分なりの価値基準を持つことができずにいました。大人の言うことに従順すぎたためか、私はいつのまにか、自分を持たない、ひどく幼稚な子どもになっていました。


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