今年2009年は子どもの権利条約採択20周年。条約普及に力を尽くされている子どもの権利ネットワーク代表の喜多明人さんにお話をうかがった。喜多さんには、「不登校の子どもの権利宣言」の位置づけなどをうかがった。
――まずは「不登校の子どもの権利宣言」についての感想からお願いします。
子どもたち自身が「子どもの権利」に関心を持ち、半年間も主体的な学習会を持ち続けて、自分たちの権利宣言をつくろうとしたこと、この動きに非常に感心していますし、大げさに言えば感動しています(笑)。ですから、権利宣言の動きを知った瞬間から「ぜひ手伝わせてほしい」と言ってきました。
00年代以降の子どもたちは、とても受け身になってしまい、子どもが主体の活動が難しくなりました。そういう意味では、大人が子どもにアプローチする「子ども支援」のウェートがとても重要になってしまったわけです。こうしたなか、今回の権利宣言は本当に貴重な活動だと思っています。
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