■Q 学校でいじめられたら、学校を休んでいいとか、逃げてもいいと言うけれど、ヘンじゃないですか。だって、いじめは許されないと言うのに、許されないことをしている人が学校に行けて、いじめられる側には学校に来なくていいなんて、おかしいと思う。
■室長 そういうふうに考えるのも自然なことですね。でもね、そこで言われている意味は、学校はいのちがけで行かなければならないところではない。いじめによって自分の心や身体が傷つけられるなら、そんな場所にしばられている必要はないから、離れたほうがいいよというアドバイスだと思うのです。
■Q いじめで不登校になった友だちは、いじめに負けちゃったような気がして、くやしくて、つらいと感じているようです。
■室長 それも自然な気持ちだろうね。でもね。
■Q 今日は「でもね」が多いですね。
■室長 ……でもね。「負けるが勝ち」という、うまい言葉もあるけど、本当は「勝ち負け」じゃないと思う。
いじめは、一人ひとりの人間の行ないにちがいないし、その責任もあるけれど、責任だけを言っていても解決しないのじゃないかな。たとえば、クラスで一人がいじめのターゲットにされて、先生が「いじめは許さない」と言うと、みんなが彼にかかわったり、何か言えばいじめと思われるから、無視してかかわらないということになると、それこそが、もっとひどいいじめだというケースが現実にあるよね。
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