今回、インタビューをしたのは小中高といじめに苦しんだH.N.暗器使いさん。「この数年、生きづらさから少し楽になった」と話しており、その経緯を、うかがった。
――長い期間、いじめを受けていたと聞きましたが。
そうですね。小中高校時代はずっと拷問のようないじめを受け続けてきました。友だちもいなかったし、誰一人として手を差し伸べてくれない、という状況でした。高校卒業後は、すぐに働きだしたんですが、やはり人間関係は緊張しっぱなしで、生きづらさをずっと抱えています。そういう経緯から、いじめ被害、犯罪被害をなくしたい、と思い、イベントを企画したり、いろんな活動をしています。それは自分の生きづらさの根っこに「いじめ」があるということと、「いじめ」が軽く扱われてしまっていると感じているからです。僕の場合、いじめと言っても、実際にやられたことは殺されるような状況もあったし、レイプや性暴力もありました。率直に言えば、いじめた人に対しても、いじめを受けなかった人に対しても、憎いという気持ちが僕にはあります。そんなにかんたんに受けた傷がなくなるわけがないですからね。
ただ、「憎い」と言うと、すごく警戒されたり、気持ち悪がられてしまい、本心とは全然ちがうかたちで受けとめられしまうんです。
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