連載「不登校の歴史」
前号に続き、投薬の状況を紹介する。
■薬についての医師の説明
投薬を受けた人に「医師の説明があったか」を聞いたところ「あった」と答えたのは、子ども自身が回答した票では67%、親が子どものことを回答した票では68%にすぎなかった。強い薬や副作用もある薬を含む状況にもかかわらず3割以上が、よくわからないままに服用していたことになる。
「治療形態」と「薬についての医師の説明」との関係をみる分析も行なった。入院中の投薬について、医師から説明がなかったことがあると答えたのは、子ども票では43%、親票では47%であった。通院中の投薬では、子ども票26%、親票18%、入院中のほうが説明されない傾向があった。
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