不登校新聞

267号(2009.6.1)

第9回 絶対依存から始まる親子

2014年03月06日 16:04 by 匿名
2014年03月06日 16:04 by 匿名

連載「親子ってなんだろ?」

今回からは家庭養護促進協会の岩崎美枝子さんにお話をうかがった。岩崎さんは、30年以上にも渡って里親希望の方々に講座を開いてきた。

――「親子になる」とはどんなことでしょうか?
 そもそも夫婦になるというのは、異文化を持っている二人が生活をともにし、新しい文化をつくるということです。どんな夫婦関係がいいかと言えば、それぞれの文化のちがいを認め合い、対等で、ぶつかりあいながら、そのときどきにどちらかの文化に基づいてことを決断したらいいのかを話し合える夫婦です。しかし、それはとても難しいことです。まして養子を育てるというのは、3つの文化がぶつかり合うということです。私は、里親に「子どもは天使のように可愛くて、みずからあなた方のところに馴染んできてくれるわけではない」と常々言っています。大人から子どもに近づき、まず子どもの文化を受け入れてやらねばなりません。そして今まで築いてきた夫婦だけの生活をたたき壊し、あらためて3本の柱を建てて、新しい家(文化)を造ってほしいわけです。
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