内田良子さん(心理カウンセラー、「モモの部屋主宰」)の新刊『登園しぶり 登校しぶり』が発売された。
近年、幼児の就園年齢が早まっている。それにより、トイレットトレーニングや着替え、食事など、これまで入園してから徐々におぼえればよかったことを、すべて入園前にこなせるようになっていなければならない現状があり、結果、親への子育てに対するプレッシャーは年々強まっている、と著者は指摘する。
そのうえで、本書では幼稚園や保育園に行きたがらない、いわゆる「登園しぶり」をする子どもたちをテーマに取りあげている。行きたがらない子どもの親に対して、「いま休ませたら、将来不登校になりますよ」という園側の指摘は本当に的を得ているのか。幼児期における子どもの心と体のありようを幼稚園・保育園の場合にわけ、ていねいに説明している。
また、本書ではその後の小学校以降の不登校にも触れており、幼児期から学童期にいたる年齢の子どもたちを追いつめず、その子一人ひとりの「いま」に重点をおいた関わり方がいかに必要か。その具体的な指摘の数々は、示唆に富んでいる。お求めや詳細についてはジャパンマシニスト社(℡0465・64・0887)へお問い合わせを。
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