本を買うほどおこづかいがない、家にマンガを置いておけない……、そんなとき、10代の味方になってくれるのが「立ち読み」だ! 世のなかには、立ち読みのことを盗み読みだとか、著作権の侵害だとか、とやかく言う人もいる。そこで、子ども編集部では「立ち読みの作法」を提案し、真の立ち読み人になることを呼びかけたい。
そもそも、どうしてお店は立ち読みを許すのだろうか。大ざっぱに言えば「商品の閲覧を可能にして販売促進効果を期待している」からである。立ち読みに関する考え方は本屋によってちがう。ジュンク堂ではイスやソファーなどを置いた「読書スペース」を設けている(マンガ売り場にはない)。ジュンク堂によると、読書スペースの設置理由として「専門書なども幅広く取りそろえていますので、よく中身を確認する際、お疲れになるだろうと思ったため」とのこと。その姿勢を評価する声は多い。
古本屋にも何軒か問い合わせたが、もっとも立ち読みに理解を示したのはやはり「BOOK OFF」。BOOK OFFでは、ほぼすべての本が立ち読みできる。これについてBOOK OFF広報課は「私どもは立ち読みを推奨しているわけではありませんが禁止はしていません。立ち読みによって『著作権が侵害される』という意見もありますが、それは乱暴な意見で、とくに古本は状態も含めて中身を確認できる状態にするのは当然だと考えています」と話す。なお、子どもについては「おこづかいが少なかったり、本があまり好きではないお子さんには、存分に読んでもらいたい」というのだ。すばらしい!
こうした姿勢に答えるためにも、読む側もきちんとした態度で望みたいもの。そこで編集員が作成した「立ち読みの作法」を提案したい。ご意見・ご感想があれば編集部まで寄せてほしい。
読者コメント