不登校新聞

358号(2013.3.15)

青少年支援セミナー「支援再考」

2013年04月11日 15:56 by kito-shin
2013年04月11日 15:56 by kito-shin
 3月23日(土)~24日(日)、神奈川県にて、第19回青少年支援セミナー「不登校・ひきこもり当事者の思いを考える」が開催される。主催は「ヒューマン・スタジオ」。

 2日に渡って講師として登壇するのは、不登校やひきこもり経験を持つ丸山康彦さん(ヒューマン・スタジオ主宰)、勝山実さん(ひきこもり名人)、伊藤書佳さん(本紙理事)、林恭子さん(古書堂経営)のほか、「新ひきこもりを考える会」世話人の石川良子さん(社会学者)らが務める。

 セミナーを主催する丸山康彦さんは本紙271号、342号にも登場。高校時代、不登校と留年のすえ、入学から7年後に卒業。その後、大学に進学し、非常勤講師を経てから、ひきこもりを始めた。このとき、丸山さんは30歳を超えていた。丸山さんは壮絶な自己嫌悪や否定感から、きっかけを得て相談機関「ヒューマン・スタジオ」を開設することになった。

 セミナー初日は講座が中心。「不登校・ひきこもりの支援再考」をテーマに、2つの講座を開催。
 2日目はシンポジウムが中心となり、丸山康彦さんによる代表講演に続いて、講師4名によるパネルディスカッションを実施。講師を不登校組とひきこもり組に分けて自らの体験談を話しあう。
 
2日間を通じ、「不登校・ひきこもり支援を受け、ステップアップして学校・社会に復帰するという社会通念」に対し、「それだけではない多様な生き方を可能にする周囲の対応や支援、社会のあり方」を提言するという。

 詳細は下記を参照のうえ、お問い合わせを。
 

■第19回青少年支援セミナー
不登校・ひきこもりからの生き方を考える

日 時 23日(土):午後1時10分~午後5時
     24日(日):午後1時30分~午後5時 
会 場 23日(土):神奈川県立青少年センター別館
     24日(日):横浜市教育会館
内 容 23日(土):講座
     ①当事者はなぜ支援を拒むのか~支援思考から生活思考へ~
     ②ひきこもり支援への疑問~当事者の「声」を聴く難しさ~
      24日(日):シンポジウム
     ①不登校~ひきこもりからの生き方って?~異能の人と異生の人
     ②これが私の生きる道~階段ではなく、スロープを造ろう~
講 師 丸山康彦さん(ヒューマン・スタジオ主宰)
     勝山実さん(ひきこもり名人)
     伊藤書佳さん(本紙理事)
     林恭子さん(古書堂経営)
     石川良子さん(社会学者)ほか
参加費 各講座800円(各種割引あり)
主 催  ヒューマン・スタジオ
連絡先 0466-50-2345/husta@nifty.com

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