2月15日、登校拒否を考える会が「25周年の集い」を行なった。登校拒否を考える会は不登校運動の創成期、1984年設立した親の会(代表・奥地圭子)で、この日、150名の参加者が集った。
基調講演は渡辺位さん(児童精神科医)。渡辺さんは、なぜ不登校によって親子ともに苦しむのか、という点について「平時であれば、家族、母親の母性性によって子どもの育ちは支えられる。しかし、子どもが不登校になって、人と異なる状態になったとき、母親は自責の念にかられる。子どもに対する愛情があるがゆえに、母親の自責は『母性性』を変化させ、本来の子どもへのありようとはちがった対応をとってしまう」と話した。また、「不登校を学校に『行く・行かない』という視点から見ていては、見落としてしまうものが多くある。近代社会と生き物の対決という地平から見るべきだ」と語った。
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