不登校新聞

261号(2009.3.1)

書評「迷子の時代を生き抜くために」

2014年04月17日 12:43 by 匿名
2014年04月17日 12:43 by 匿名


 「いい学校に入り、いい会社に入りさえすれば安心だ」……、その神話は完全に崩壊した。崩壊したにもかかわらず、大学進学率は毎年のように増加し、この少子化のなか大学院の生徒数は29年連続で過去最高を記録(07年度統計)。超高学歴化はますます進んでいる。超高学歴化が進んでいる正体は「不安」だ。たしかに学歴は信じられないが、ほかに信じられるものもない。ましてや学校にさえ行かなかったらもっと不安。理想は、なるべく高い学歴と、なるべく多くの資格と、なるべく特色豊かな個性。自分を「商品」として、かぎりなく開発しなくてはならない。「不安」はそれを内発的に要求する。しかし、気がついたら、正体が見えない「生きづらさ」を誰もが感じている。
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